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風街をゆく①「みゆき通り」 みゆき通りを挟んで青南小学校が見えるフロム・ファーストビルができたのは、1975年です。
イッセイ・ミヤケのショップが入るこのビルの登場は、みゆき通りがファッションストリートとなる起爆剤になったといわれています。 久しぶりの東京… 私がよくこの界隈を訪れたのは1980年代ですが、みゆき通りの名前は、その当時人気のあった漫画「みゆき」と関係あるのかと思っていました。 しかしながら、そうではなくて、戦前に天皇が明治神宮を参拝する時の通り道としてつくられたので、御幸(みゆき)通りと呼ばれたのだそうです。 フロム・ファーストビルの設計は、ユニークな「顔の家」を手がけた山下和正建築研究所ですが、中央に吹抜けや回廊を設けるなど、今日ではよく見られる複合商業ビルの先駆になっていることがわかります。 近所にあるヨックモックも、1978年にできた建物です。 さて、フロム・ファーストビルの向かいにある青南小学校の歴史は古く、明治時代にできた小学校です。 卒業生の中村草田男が母校を訪ねた折に詠んだ「降る雪や明治は遠くなりにけり」の句碑があるようですが、卒業生では他にも北杜夫や安岡章太郎といった小説家、あるいは岡本太郎やオノ・ヨーコなどの有名人がおり、作詞家の松本隆さんもその一人です。 フロム・ファーストビルができた1975年は、荒井由実、山下達郎、大貫妙子、南佳孝、矢野顕子もレコーディングに参加していたという、ティン・パン・アレーの伝説的アルバム『キャラメル・ママ』が発売された年でもあって、松本さん作詞の「ソバカスのある少女」と「はあどぼいるど町」もここに入っていましたね… 「はっぴいえんど」時代のアルバム『風街ろまん』の<風街>とは、松本さんが生まれ育った昔の青山界隈のことを指していて、1964年東京オリンピック以降の開発・近代化で急激に失われていった「古きよき日本・東京の姿」を象徴する原風景となっています。
by sukimodern
| 2018-11-12 07:00
| 記憶の中の風景
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