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京都府庁旧本館<1>私が烏丸丸太町に来たのは、実はとてもミーハーな理由でありまして、数年前から京都に住んでいる作詞家の松本隆さんのお気に入りのカレー屋さんがこの近所にあったからで… ついでと言ってはなんですが、大丸ヴィラと京都府庁旧本館を見ておこうと思ったというわけです… 府庁といえば中庭にある桜が有名で、毎年とても賑わうようですが… 今も執務室や会議室として使用されている建物は、創建時の姿をとどめていて、見どころは尽きません… 人類初の有人宇宙飛行を成功させたガガーリンが、来日時に詰めかけた観衆に手を振ったバルコニーや、「天皇即位の礼」の閣議が開催され、多くのセレモニーの舞台となった正庁など、それぞれに歴史が刻まれているような気がします。 前回の大丸ヴィラの関係で、ブルーノ・タウトの日記を調べていたのですが、昭和10年4月1日にタウトは、工芸品製作指導顧問に就任する件で、上野伊三郎と一緒に京都府庁を訪れています。 懇談の結果、主要な点については双方の意見が一致し、私はこの六月に顧問に就任、任期は一ヶ年ということに内定した。なお正式に決定するまでは、都合によって私が京都へ来られない場合に上野君を私の代理に立てたいという申入れも承認された。群馬県と違って、京都府庁には工芸の指導を担当する特別の中央事務局があり、ここに諸方の試験所や組合から選ばれた専門家が集まって協議するという仕組みである。 府庁では、私を京都府の『官吏』にしたい意向らしく、私が京都を居住地とすること、群馬県側の了解を得ること、月に二十日以上京都にいること、の三条件を私に提示した。私としてこれをどう処置するかは、いま少し成行を見た上できめたい。 結局、この話は立ち消えになったようです… 建物内部には和風の優れた技術が巧みに取り入れられるなど、内部意匠のひとつひとつが工芸作品といった趣さえ感じられます。
by sukimodern
| 2018-11-08 07:00
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